投資で成果を上げ続ける為に必要な事

投資の世界で成果を出そうと考える人は少なくはありませんが、勝つということの勝率の高さを考える人は少なくないでしょう。

もちろん、勝率の高さも重要になりますが、そこばかりを考えすぎて、見逃している点が『資金管理』です。

この資金管理を見逃している場合、勝率は高いのだか、思ったより増えない。場合によってはマイナスなんてこともあります。勝つ為、勝ち続ける為に高い期待値を埋める勝率はもちろん重要な要素ではありますが、実は勝率よりも重要視すべき点です。もっと言えば資金管理が出来ていなければ勝率も関係ないといって過言ではありません。

ではその資金管理とは一体何なのか?何故重要になるのか?その点をお伝えします。

資金管理とは?

資金管理(Funds Management)とは、別名『ポジション管理』とも呼び、自分が投資に回せる金額(=投資可能金額)のうち、実際にどのぐらいの金額を投資するかを管理することを言います。

基本的にはパーセンテージで表され、例として投資可能金が1000万円で、そのうち実際に投資している金額が600万円なら『60%のポジションを持っている』と表現されます。

このポジションをマーケットの環境変化に合わせ増減させていきます。

資金管理が投資において重要な理由

資金管理が重要な理由はいくつか挙げられますが、何故重要とされるのか?

理由は、ポジションの優越。損益の増減。が主な理由の一つです。これはマーケット(=相場)というものは常に状況を変えるというから、常に最高のシナリオでポジションを持つということは難しいと考えれるからです。

自分の中の最高のシナリオというものがあれば、少々不安要素のあるシナリオというのも存在するわけです。

相場状況に応じて、利益の取りやすい時にしっかりと利益を取り、不安要素のある場合でのエントリーでは損失になる可能性を考慮し、利益を取る事よりも最小限の損失で済むようにすることで、トータル的に利益を伸ばしていくことが可能になります。

同じ一回の取引でも利益を多く取り、損失を減らすことは投資成果を上げるポイントの一つとなります。例え、勝率が五分五分であったとしても、一回の勝ちで取れる利益が多く、一回の負けが少ない損失で済めば勝つことは可能ですし、反対に例え勝率が良くても一回の損失が大きく、一回の利益が少ない場合は勝率の恩恵は受けれなくなります。

一定型資金管理

金融商品によっては、『システムトレード』や『自動売買』といった、算出される勝率から期待値を追い続けるトレード方法があります。こういった金融商品における取引では、『勝率』における資金増加を期待することが多いので、一定資金で取引を行うことがセオリーとされる場合があります。

またバイナリーオプションなどのように、相場状況に左右されず、一回当たりの取引においてリターンが決まっている金融商品なども一定資金で勝率での期待値を追うケースが多いです。こういった金融商品における資金管理は、その期待値内にある最大連敗数や最大DD(ドローダウン率)を考慮して資金管理を行います。

最大連敗数や最大DDを考える理由は、資金ショートすれば次回のエントリーが出来ないからです。つまり、資金管理を誤り、ドローダウンしてしまえば元も子もなくなります。

例えばですが、最大連敗数が10、でポジション資金を10%などで考えれば、10連敗した時点で100%資金を失うことになります。その為、次回エントリーが不可能になります。エントリー資金が無い場合、この10連敗の後に20連勝することがあっても意味が無くなります。

こういった取引をする金融商品である場合は、一定資金かつ、最大連敗数×資金維持率を考慮した取引が重要になります。

資金管理は投資で勝つためには絶対すべきである!!

資金管理は、損益に優劣を持ったラスだけでなく、エントリーの安全性にも大きく関わります。勝率を意識することももちろん大事な事ではありますが、エントリーの資金が無くなれば全てが意味を持たなくなるのです。

資金を元に資金を増やす投資の世界においては、その資金を守ることが必須であり、その資金管理を怠るというのは、資金を増やす為の最大の武器を失うことに等しいです。

分かりやすく言うと武装している相手に対し、武器を捨て丸腰で戦うほど無謀。ということです。

エントリー手法という武器を手にしたとしても、資金という武器があるから最大に輝くのであって、その武器を捨てるというのは敗北宣言をしていると思った方がいいでしょう。