バイナリーオプションやFXを始めたばかりの初心者や、これからライントレードをしていこうと考える方で最初に当たる壁と言えば、
『ラインってどこに引くのがいい?』
という壁でしょう。実際、順張り、逆張りなどトレードスタイルが異なれば意識するラインが少し違うなど、これと言って答えがないからこそ悩むものです。
まず最初は高値と安値というところから始まると思いますが、その内実体をベースにした方がいいのか、ヒゲをベースにするのか?と気が付けばラインまみれになるってのがラインを引き始めた頃に起こることも・・・
チャートをシンプルにしようと思ったはずがラインまみれで逆に分からない。なんてなってしまえば本末転倒。
そこでオススメするのは『ZigZag』というインジケータ。多くのMT4・MT5に標準で完備されているインジケータですので、難しい作業もない上ラインを引く参考になると思いますので紹介いたします。
ZigZagって?
まず、ZigZagについての簡単な解説になるのですが、名前が少々適当な感じはしますが、インジケーターとしては割と使えるテクニカルツールの一つになります。
主な役割としては価格(レート)の高値・安値を直線で繋いでいくインジケーターで相場の大まかな流れをシンプルに表示してくれるインジケーターになります。
MT4で実際に表示させれば分かるのですが、その名の通りジグザグした表示のされ方になります。実際にZigZagを表示させるとこうなります。
※画像用にパラメーターで線を太くしています。実際はもう少し細い線になります。
実際に見るとシンプルに高値と安値を繋いでいることは分かると思います。
シンプル過ぎて目的を持って使わないと、何をどう使えばいいか分からないインジケーターになりそうですね。
今回の目的は水平線・レジサポラインを引くことですので単に『ZigZag』の頂点に水平線を合わせていくということになります。
ZigZagで水平線・レジサポラインを入れてみる
水平線・レジサポラインをまずは引いて見ましょう。まずは高値・安値に当たる部分に全部入れてみます。
さすがに全てに線を入れると線ばかりになる感じであまり有効的ではないと感じますね。
この感じだとZigZagの恩恵を受ける感じがありませんので、実際にレジスタンス・サポートしている点や複数の同一での天井・底の動きを確認できるところだけ残してみましょう。
どうでしょうか?かなりシンプルに水平線・レジサポラインが引けたのではないでしょうか?
実際に線の本数も18本から8本に短縮されましたので、より意識されやすいラインが残ったと考えられます。
高値と安値を線にして出してくれる分、初心者の方やラインの本数を減らしたいって方には有効に使えそうですね。
ZigZagのパラメーターを変更し、取引に合ったラインを出そう!!
ZigZagも一つのインジケーターとして、数値の変更により自分に合ったZigZagを表示することが可能です。デフォルトのパラメーターは以下のようになっています。
・Depth・・・12
数値を大きくすると山、谷の表示が大きく、数値を小さくすれば、山、谷の表示が小さくなります
・Deviation・・・5
山、谷の転換率
・BackStpe・・・3
反転するのに判断する期間
簡単なイメージですが、パラメーターを大きくすると、価格に対し鈍感に反応し、パラメーターを小さくすると、価格に対し敏感に反応します。
余談ではありますが、ZigZagを使うほとんどの方がデフォルトのパラメーターで使用していると思います。
パラメーターを変更したZigZagで水平線を引く
今回はどのように変化するのかを数値を半分にしたものと、数値を倍にしたもの二つを用意してみました。
数値を半分にしたZigZag
・Depth・・・6
数値を小さくしているので山、谷の表示が小さくなります。
・Deviation・・・3
半分の値が2.5ですが今回は3にしています。
・BackStpe・・・2
反転するのに判断する期間も短い為、より山、谷を形成しやすくなります。
数値を倍にしたZigZag
・Depth・・・24
数値を大きくしているので山、谷の表示が大きくなります。
・Deviation・・・10
・BackStpe・・・6
反転するのに判断する期間も長い為、山、谷は形成しにくいです。
このように数値を変更することにより、高値・安値に対する判断を変えることができます。
勿論ですが、数値が敏感になればよりダマしに合うことも考えられますし、大きくし過ぎると流れを読むまでに時間がかかると考えることができます。
こういった点を踏まえ、自分が順張りであるか、逆張りであるか?取引商品はバイナリーオプションなのか?FXなのか?スキャルピングなのか?デイトレードなのか?スイングなのか?
などなど自分の取引スタイルにある数値を用いて水平線を引くことをオススメします。
ZigZagでの水平線のおまけ
ZigZagは決して一つの画面に1表示という訳ではありません。
その為二つ以上のパラメーターを組み合わせ重なる点にラインを引くということも考え方の一つとしては可能です。
この画像では上記の説明であった数値を半分にしたものと倍にしたものを組み合わせラインを引いてみました。
こういったことも可能ですので、マルチタイム分析を模擬的にすることも可能と考えれます。
例えばですが1時間足にZigZagを表示している場合、数値を半分にすることで30分足のZigZagを表示したり、4倍にすることで4時間足のZigZagを出すというのも可能ではあります。
※計算式上、多少のズレが起こることはあります。
こういった方法を用い、自分の思うラインが引けるようになるまで練習してもいいのではないでしょうか?