こんばんは。管理人です。
為替相場というものはランダム要素が高いされますが、
ある特定の条件下では特定の条件を満たす可能性が高まるといった性質なども持っています。
テクニカル分析やファインダメンタル分析などを始め、様々な分析方法、分析理論というものがありますが、
今回は分析方法などの紹介ではなく、
為替相場における三大理論を紹介したいと思います。
為替相場の三大理論とは?
為替相場における三大理論とは一体どのようなものか?
三大理論というのは
「時間論」「波動論」「値幅観測論」の3つのことを示します。
そもそも相場というのは
時間変動における価格変動を示すものであり
時間変動は横軸、価格変動は縦軸に占められます。
時間の経過から読み取れるのが「時間論」
価格の変動幅から読み取れるのが「値幅観測論」
経過時間における価格変動が「波動論」
と考えてもらっても良いでしょう。
時間論
時間論とは?
時間論とは一言でいうと
時間によって相場の転換点を予測す為の考え方となります。
時間論はあまり聞きなれない言葉ではありますが,
サイクル論や周期論などという言葉で使われることも多いものになります。
波動論
波動論とは?
波動論とは、波形のパターンにより相場を分析する理論のものとなります。
波動論と近似する理論にはダウ理論やエリオット波動などがあります。
実際に波動論やダウ理論・エリオット波動などは、全く別の場所で、異なる観点から生まれた似て非なる理論です。
似てはいますが、波動論は波動論で存在すると考え下さい。
波形の基本パターン:N波動
波動論では基本の方とされる波動は3つ観点からなり、
- I波動
- V波動
- N波動
上記の基本があります。またそれぞれは
I波動:「上げ」
V波動:「下げ→上げ」
N波動:I波動+V波動=「上げ→下げ→上げ」
という形でとらえる考え方になります。
この「上げ→下げ→上げ」をI波動、V波動と続きN波動を構成した場合は基本とされます。
今回は上昇の場合を明記していますが、下降のパターンも同様に存在します。
※下降では「VをA」「Nを逆N」と捉える方がイメージしやすい。
波形の変形パターン:P波動・Y波動
基本形のN波動以外にも変形パターンから構成される場合もあり、
その変形パターンはP波動とY波動
P波動:徐々に値幅を狭めながら上下にジグザグに動く波動。
Y波動:徐々に値幅を広げながら上下にジグザグに動く波動
値幅観測論
値幅観測論とは?
値幅観測論とは、多くのトレーダがが意識する価格について観測していく理論です。
値幅観測論では、上値・下値を用いて、次の天井や底がどの辺りに現れるのかを推測します。
時間論では時間(横軸)で同じサイクルが構成されると考えていましたが、
値幅観測論では値幅(縦軸)においても動いた値幅に対し、同じ値幅を繰り返すという、
値幅におけるサイクルを示す理論とも言えます。
値幅観測論では、様々な計算値から、天井や底となる箇所を算出しますが、
注意点として、天井や底に対する絶対的数値は存在しない為、あくまでシナリオを考える目安とお考え下さい。
値幅観測論の計算方法
具体的な計算方法を紹介していきたいと思います。
値幅観測論では、
- V計算値
- N計算値
- E計算値
- NT計算値
上記4つの計算式があります。
V計算値
計算式:V計算値 = B + ( A - B )
V計算値は、トレンドの中の戻りのあと、戻り分の2倍さらにトレンド方向に動くというイメージです。
N計算値
計算式:N計算値 = C + ( B - A )
N計算値は、トレンドの中で、同じ幅ずつトレンド方向に動いていくというイメージです。
E計算値
計算式:E計算値 = B + ( B - A )
E計算値は、トレンドの中で、最終的に最初の波の2倍の高さまで到達するというイメージです。
NT計算値
計算式:NT計算式 = B + ( B - A )
NT計算値は、トレンドの中で、最終的に最初の波の戻りの2倍の高さまで到達するというイメージです。
三大理論を総合的に判断していくことが重要
為替相場の三大理論は一つ一つが重要です。
しかし、チャートで最も重要な要素は、大きな流れを理解することです。
チャートが今後どのように変化していくのか?
それを完全に読み切るのは不可能です。
一つの分岐点となる箇所が大方この辺りであろうと予測を高める為に
この三大理論を始め、他にも様々な理論が存在するのです。
この三大理論も、一つ一つに深い意味がある為、まず一つ一つをしっかりと理解してあげ
その上で「総合的に判断する」ことも重要でしょう。
復習までのそれぞれが主にどういった理論であるかおさらいしましょう。
時間論・・・・トレンドが転換するタイミングを推測する
波動論・・・・チャートの波形から今後の動きを推測する
値幅観測論・・上値・下値を用いて目標価格を推測する
これらの理論を上手く活用して、投資の世界で活躍することを願います^^