相場というのは上下動を繰り返し動くというのは多くの方が認知しているでしょう。
またその現象は人の心理によって動いていることもまた多くの方が認知しているのです。
だからこそ各々インジケータによる数値化で相場解析をするのですが
インジケータが全てでなく、より多くの方が信じたからからこそそう動いた。
ということは忘れてはいけないでしょう。
人の心理が相場に反映されるのであれば
ある仮説を立てることで見えることも多いのです。
またその仮説により、相場に特定の動きというのが現れることもあります。
レジスタンス、サポートで見れる特定の法則
レジスタンスとサポート。つまり上値支持線と下値支持線。とても有名な話で言葉を知る人は多いでしょう。
相場においては一つの線がレジスタンスでありサポートであり、この繰り返しにより上下をするのです。
その場合、各ポイントを考え直すことで、『そういう意識で動いたのか』ってことを読み取ることもできます。
例 水平線
ざっくりではありますが大きなAサイクルを作ったこの相場で考えましょう。
Aサイクルの左辺は幅AB、期間AC、右辺が幅DFと期間EFですが、
このAサイクルにおいては
幅ABと幅DFがAB≒DFの関係であり、期間ACと期間EFがAC≒FFの関係となったシーンです。
この場合で考えると右辺の構成をする場合、
ラインa~eをレジサポであると仮定します。
その場合のABの関係は
幅AB = 幅(ab+bc+cd+de)
期間AC=期間(ab+bc+cd+de)
となります。
上昇継続の場合
eからdに動きdからe向かいブレイクしていくということが考えられますが
ここではeで上値を支持されdへ向かいDの生成がありました。
またその際の構成が
期間、幅共にde≒edとなりました。
その場合に実際建てられる仮説は
①de≒ed≒deのレンジ形成
②dブレイクc挑戦
です。この相場場合は②となりましたが
そのことにより、右辺構成であった
bc→cb→bdの逆構成。db→bc→cbの仮説が成り立ちます。
結果として
bc≒cb、cb≒bc、db≒bd
です。この仮説の構成により、次の仮説を
幅AB = 幅(ab+bc+cd+de)≒幅DF = 幅(de+dc+cb+ba)
期間AB=期間(ab+bc+cd+de)≒期間EF=期間(de+dc+cb+ba)
が立てられますので
それに応じたエントリーを順張り、逆張り共に考えることが出来ます。
結果としては、
幅AB = 幅(ab+bc+cd+de)≒幅DF = 幅(de+dc+cb+ba)
期間AC=期間(ab+bc+cd+de)≒期間EF=期間(de+dc+cb+ba)
と成りましたが、これは偶然ではなく
レジスタンスやサポートが意識されるから
ラインa~eにおいて、上昇、下降共に近似した動きになると言えるでしょう。
勿論この仮説はこの相場に対する結果である為
必ずしもAB≒DF、AC≒EFになる訳ではないのですが
こういった動きをそう捉えることで
一つのポイントを考える参考にはなるでしょう。