こんばんは。TAKULOG管理人です。
バイナリーオプションのトレードに値幅を使う方が多くなっている印象を受けたこともあり
管理人なりと独断と偏見で値幅に関しての記事を書きたいと思います。
先に断りますが、完全に自分流であり、自分の中ではこの考え方がしっくりくるというだけであり
これが絶対と思うことはありません。あくまでも自分の中での答えです。
その為、参考になることがあればいいかなという軽い気持ちで読んで頂ければと思います。
値幅トレード・値幅観測論に関して
まず値幅トレードに関して簡単なおさらいですが、下記の図をご覧ください。
基本的な値幅トレードで使われる計算式は
- V計算値
- N計算値
- E計算値
- NT計算値
の四点です。今回はこの計算式の中でN計算値に関してお話していきたいと思います。
N計算が出来るまでの構成を考える
今回はN計算に関して出来るだけ詳しく書いていこうと思います。
内容としては
- Nにある要素
- N計算を使う為の条件定義
- 定義要素
の2点をお話していきます。
Nにある要素とは?基本構造に関して
相場におけるNの形の認識というのは
「上がって・下がって・上がる(買って売って買う)」のN字
「下がって・上がって・下がる(売って買って売る)」の逆N字
という事です。波動で言うと
「I波動+V波動」もしくは「I波動+I波動+I波動」です。
図にすると
このような動きの組み合わせがNを構成しているというイメージになります。
この辺りに関しては、基本の基本でもある為、特に難しいこともないでしょう。
では実際にN計算が成立していくまでの理論に関してお話していこうと思います。
N計算値を使う為の条件定義
基本構造とN計算値が分かれば、
N計算値が有効になるシーンと、有効でないシーンの使い分けが勝敗に左右していくことでしょう。
おさらいですが、
N計算値は≪上昇幅と同じ上昇幅≫が計算値となります。
では、下記の図でN計算ではないのはどれでしょうか?
上昇の仕方、下降の仕方などは全く異なる4つのパターンですが、
上昇幅が同じという定義の中であれば、全てのパターンがN計算値に達しています。
明らかに突っ込みたくなるパターンがあるのもわかりますが、
世間一般で認識されているN計算による計算式は
$$N計算値=B+(B-A)$$
なので、計算式の意味合いとしては
これが正しい認識になるのです。
上項であったNの基本構造≪上昇・下降・上昇≫をこの図でいうと
【上昇・自由・一回目の上昇と同じ】となります。
この自由が自由である限りは
さっき突っ込みを入れたくなるパターンですらN計算値到達と言わざるを得ないという事です。
では、N計算はどう使うべきであるか?ですが、答えは簡単で
≪自由空間を定義する≫
上昇(下降)に対し、下降(上昇)範囲などを決めた上で使用すること重要ということになります。
TAKULOG流の定義要素
自由空間を定義していく中で
上昇(下降)に対しての下降(上昇)範囲を定義となる上で見るべき要素は
基準となる動きと、基準に対しての反応です。
ではまず基準の要素を見ていきましょう。
相場の世界での絶対概念の一つでもある
【時間経過による価格の変動】
基準となる部分から得られる情報は
〇〇時間で△価格が変化したという情報です。
ここから基準に対しての反応の制限を行っていくことで
様々なN計算値点を算出していくことが出来るようになります。
値幅を見るトレードであれば値幅を制限する方が多いと思います。
では実際に例として
上昇に対しての下降幅を30%~60%で定義してあげるとどうなるか?
このような下降条件となるエリアが出現します。
では実際に様々な下降パターンを考えていきましょう。
下降パターンを分かり易くするため、すべて50%で統一して考えて見ます。
基準となる動きを
期間300:幅1000と、基準になる反応条件を50%とした時
①~⑦のパターン全てにおいてN計算値が同一価格に存在します。
①~⑦のパターンの変化は時間経過による変化です。
このように見ると値幅で予測するとは言え
経過時間という要素も必要不可欠ではないか?と考えるべきではないかと考えます。
また今回の期間パターンは
- ①:期間0(0%地点)
- ②:期間60(25%地点)
- ③:期間100(33%地点)
- ④:期間150(50%地点)
- ⑤:期間300(100%地点)
- ⑥:期間450(150%地点)
- ⑦:期間900(300%地点)
となってます。どのパターンも正解にもなり、不正解にもなりますが、今回は
③~⑤までの期間で制限した場合で進めます。
この場合、先ほどの条件
幅:30%~60%、期間33%~100%までの範囲条件が出来、自由空間が制限空間に変わることを意味します。
このような制限空間を用いることで
基準が出来た時点でN計算値は予測できることになります。
このように基準制限を行う事のメリットは
予め予想されたポイントまでの動きに注目出来るということです。
N計算を用いる際に、上昇、下降と動き、上昇してきた時に計算を初めていては
重要な動きを見逃したり、焦って計算したりし兼ねません。
少しでも余裕を持てる取引かつ、同じ条件で取引を行う為には
こういった細かなことも必要だと思います。
時間定義時と値幅定義時の意識
時間による価格変化という世界では切っても切れない関係にある
時間定義と値幅定義ですが、実際それぞれどのような効果があるのか?
あえて切り離して考えるのであれば
N計算において時間は、精神、値幅は金額に関与すると管理人は思います。
例えば一つ一つの要素を決めていく中で、各トレーダーがどのような思いを持つか?
という点を考えればわかります。
例えば、基準となる動き(I波動)では、
おそらくこのB(仮)時点では上がるか?下がるか?という議論は出来ません。
常に2分の1であり、上昇した場合はB地点延長、下降した場合はB点確定という感じになり
Bを作る過程でしかないのが、基準(I波動)です。
今回はNの構成の理論の為にB点を確定させる話で進めますが
BからCを形成させる上で出来るのが、ホールド側の損失思考です。
- AからB:そのシーンでの最高値
- BからC:最高値からの下降
- AからC:現状利益
人間の思考は利益と損失を対等に見ることは出来ません。
言い換えれば
利益であっても最高値からの下りは弱気になりやすくなるというという事で
あの時利確しておけばって気持ちが少なからず生まれるのです。
しかし、AからCまでの現状利益がある程度あるうちは中々逃げにくいものでもあり
この3点の兼ね合いで強気なホールド思考だった人にダメージを程よく与えるか?
ということが重要です。
経過時間による精神ダメージ
時間は精神にいう点ですが、
A-B間形成→B-C間移動の中で下降時間が早いほど、売りの勢いが強いと判断出来恐怖を煽ります。
そうなると最大利益よりA-C間の利益を一度確定させようという逃げの思考が生まれます。
反対に、下降時間が長いほど、買い勢がいないという判断が強くなり諦めの思考が強くなります。
売りも強くないという判断も出来ますが、ゆっくり売られるという事実は、買いの諦めの思考とも取れるでしょう。
A-C間の利益は同じですが、B-C間の到達速度で思考が変わることが
時間経過=精神ダメージという事に繋がると考えることが可能です。
価格変化による金銭ダメージ
金銭ダメージは言わずもですが経過時間が同じと仮定するのであれば
価格変化が小さいほうがダメージは少なく、価格変化が大きくなればダメージも大きくなります。
トレーダーは結局、利益や損失を見る為、このダメージは売買判断の大きな要素。
B-C間のダメージが少ないということはA-C間に余裕があり
B-C間のダメージが大きいほどA-C間に余裕がなくなります。
余裕があれば手放す機会も減り、余裕がなくなれば逃げやすくなります。
時間経過と価格変動のバランスによりN計算値の有効性を上げる
A-B間、B-C間から得た情報を持ち、再度上昇していくC-D間が生まれることで
N計算値を目指していこうとする動きが構成されますが
A-B間に対しB-Cで与えた印象によりD点の優位性は大きく異なります。
恐怖・ダメージが少ない場合は、N計算値点を超えていこうとする意識もまた強くなり
恐怖・ダメージが大きい場合は、N計算値到達前から利確意識が出てくることでしょう。
D点までは勝負できるが、D点からは逃げたいと思う流れがベストであり、
その認識が高くなる範囲であればある程、
D点における、買いと売りの思考は50%ずつではなくなるはずです。
注意点
本記事では、トレードの必勝法などの提示ではなく、あくまでも一、個人の意見であり、絶対ではありません。
N計算のNの部分だけを切り取った話であり、
相場全体、またNの中にある細かな点まではお話していない為、形などで覚えないようにお願いいたします。
また条件定義をしても、実際に到達するまでの動き、ローソク足、各時間足、取引時間によっても異なります。
参考になる方がいれば幸いという気持ちであり、万人に参考になることはありません。
手法等によっては、目線のズレが生じる場合があります。
ここまで読んで頂きありがとうございました^^