突然ではありますが、競馬の予想配信をYouTubeでしている「ケイタササグリ」というチャンネルがあるのですが、
「俺投資家になって独立します」
と面白いタイトルの動画が上がっており見ていると、何か危険な香りがプンプンしていたのでチェックしていたですが、
そこで出てきたのが「バイナリーオプションの自動売買ツール」だったのです。
おーおーおー！と思う内容が今回多くありましたので、管理人目線で注意喚起という形で記事にて紹介したいと思います。
また本件ではあくまでも管理人の目線での評価であり、批判や誹謗中傷を目的としている訳ではありません。
ケイタササグリさんのチャンネルで上がっていたためタイトルにケイタササグリと掲載しておりますが、
以下では自動売買の販売者にスポットを当てていきたいと思います。
動画内で紹介されている「末永」という方はどんな人？
ケイタササグリさんの動画内では末永さんと紹介されていたので、販売者は末永という人物ということになります。
黒幕という冗談交じりのような紹介はありますが、自己紹介としてはかなり少なく、
情報としては末永という名前だけがわかります。
他はこれといって情報を公開している訳ではないので、
トレーダーであるのか？ツール制作者であるのか？あるいは両者であるのか？といった判断は難しい。
末永氏は「末永ゆうや」という名でYouTubeに動画をアップしている
さすがに動画内だけでは人物像も掴めないため、「末永」とYouTubeで検索してみたところ
「末永ゆうや」というYouTubeチャンネルがヒットしました。
せっかくなので少し動画のほうを拝見してみたのですが、アップロードされている動画は
バイナリーオプションの自動売買に関しての説明が主です。
この自動売買の名称は「Amanda」というツールのようです。
「Amanda」ってどんなツール？
自動売買ツール「Amanda」について簡単に公開されている情報からまとめて行きます。
証券会社：ハイローオーストラリア
ロジック１：ボリンジャーバント（可変可能）
ロジック２：RSI（可変可能）
マーチンゲール：３～４回
勝率・期待値の開示：無し
といった内容になります。
ロジックが解明されているという点と数値変動で稼働できるという点では親切と思うのですが、
ある程度トレード経験がある方は突っ込みどころが満載ではないでしょうか？
出ている情報などを簡単に解説していきます。
MT4はチャート解析に必須
シグナルツールや自動売買に限らず、ローソク足を駆使してテクニカル分析を行うためのアプリケーションはMT4です。
この辺りはトレード経験者であれば常識です。
本サイトでもMT4に関する情報を公開していますので良ければ下記の記事を参考にしてみてください。
ハイローオーストラリアは安心安全の取引業者
使用する取引業者は「ハイローオーストラリア」のようです。
ペイアウト率も業界１位、出金も最短翌日とバイナリーオプションを行う上ではここを選択しておけば間違えない！という会社です。
バイナリーオプションではペイアウト率の高さが利益に直結します。
ハイローオーストラリア以外であれば少々怪しい部分もありますが、
ここであれば出た利益もきちんと出金できますし、安心できます。
ハイローオーストラリアの業者詳細は下記で詳しく説明しています。
ロジックは特別なものではない
現在公開されているロジックは「ボリンジャーバンド」と「RSI」です。
こちらに関しては特別なロジックでもなく、
MT4標準のインジケーターですので、MT4をインストールすることで誰でも設定することが可能です。
本サイトにおいても「ボリンジャーバンドとRSIを使ったバイナリー攻略」という記事で紹介しています。
この手法を自動化したというのが「Amanda」という感じです。
動画内では相場に合わせて値幅を変えるといった説明がありましたが、
実際に変更しているのは、ボリンジャーバンドの偏差を変えているといった感じです。
（RSIの数値変動に関しては確認できませんでした。）
正直、値幅を変えるという表現はどうかと？という印象ですね。
また本記事でも注意事項として書いているのですが、
この手法はシンプルで有効ではあるのですが、
急激な値動きや強いトレンドには全くもって意味を持たないという性質があるので、
自動売買でガンガンエントリーしていくことは危険と感じます。
マーチンゲールの回数は危険すぎる
動画を見て管理人が驚いたのが、マーチンゲール法を用いること。
マーチンゲール法も１回ならまだわかります。
回数が３～４という表現があり、この瞬間に管理人なら絶対に買わないと思いました。
カジノなどでは必勝法と呼ばれるマーチンゲール法ですが、バイナリーオプションにおいてはそうは行きません。
まずペイアウト率が2.0倍ではない為、回数が増えるに連れて儲けは減ります。
その回数が３回、４回となれば実際儲かる金額はぐっと下がるのと、一回の負けがあるだけで大きな損失を生みます。
【バイナリーオプションで必勝法とも言われる『マーチンゲール法』は本当に必勝なのか？確率やリスクを考えよう。】
こちらの方でも説明はしていますが簡単にこちらでも解説していきたいと思います。
後ほど解説はしますが、AmandaではHighLow取引を使用しているため、ペイアウト率は1.88倍です。エントリー金額を最低掛け金の１０００円とし、表を作ると
| マーチン回数 | エントリー金額 | エントリー総計 | リターン | 損益 |
| 0 | 1000 | 1000 | 1880 | 880 |
| 1 | 2000 | 3000 | 3760 | 760 |
| 2 | 4000 | 7000 | 7520 | 520 |
| 3 | 8000 | 15000 | 15040 | 40 |
| 4 | 16000 | 31000 | 30080 | -920 |
となります。
マーチン４回を行った時点でマイナスですし、３回目ではほとんど利益がありません。
正直この時点で勝てる未来が見えないのです。
この表から分かることは一時的に勝つことがあっても、
マーチン４回やマーチン失敗時のリスクが非常に大きいことを意味します。
この計算であれば完全にババ抜き状態で、
儲かるまでにＪＯＫＥＲを引くか引かないかのギャンブルです。
動画内でも勝率が１００％ではない
と断言しているのでどこかでマーチン４回すら失敗するシーンが現れますが
その時の損失は３１０００円です。この損失が起こった場合取り返すためには
31000÷880＝35.2
31000÷40＝775
という計算ができるので、最短36連勝、最大775連勝でトントンになります。
３６連勝～７７５連勝ですよ！？どう考えても不可能です。
一回ＪＯＫＥＲを引いた時点でジ・エンドな自動売買です。
勝率や期待値の開示は無い為、危険要素満載
恐ろしい数字がマーチンゲール法から分かるのですが、
この自動売買の最大の危険は勝率や期待値が不明であることです。
マーチン４回を含む勝率が何％あるか？というのは非常に重要です。
はっきりいって勝率は99.8％は欲しいところです。一見９９％などであっても、
１０００回ぶん回して１０回も負けが起きると取り返せない数字です。
マーチンゲール法×勝率開示無し
というだけでデンジャーツールと言えるのではないでしょうか？
「Amanda」その他情報を見てみる
上項では「Amanda」のシステムに関する考察を行ってきましたが、
システム以外の情報なども公開されている部分から見ていきましょう。
- 取引種別
- 取引動画の有無
- 取引履歴の有無
- 口コミ・評判
上記４点を見ていこうと思います。
エントリーはHighLow取引
エントリー解説動画を見た限りではエントリーはHighLow取引１５分を用いている様子です。
バイナリーオプションでは最も多く取引される取引方法です。
ただし、HighLow取引というのはそもそも自動売買やソフトなどと相性が悪いのです。
「Amanda」は見た感じ「確定足」でエントリーするタイプの自動売買のように見えます。
つまりローソク足の切り替わりの００秒付近でのエントリーとなります。
ここってシグナルソフトのノウハウの関係上オーダー溜まりやすくエントリーの約定がしづらいポイントなのです。
また取引量が増えることでスプレッドがでることがあります。
その点を考慮すると自動売買と相性が悪く。
スプレッドが出たことを考えれば、
MT4上では勝てて、ハイロー画面では負けているという現象が起こります。
つまり、ソフトの期待値よりも負けやすいということです。
スプレッドを考慮しているシーンなどは現在見慣れないので、この辺りはあくまでも仮定になります。
取引している動画はあるがデモ
またHighLow取引で実際にエントリーをする瞬間を捉えている動画があるのですが（下記に画像を表示）、明らかに不審な点があります。
それは、一見するとわからないのですが、管理人にはある情報隠しているというように見えます。
実際に画像を確認すると、、、あります。デモの表示。
他にもアップロードされている動画があるのであれば、調べ不足ということで申し訳ありませんが、
管理人の見た動画ではデモ口座で取引していることがわかります。
自身のあるソフトであれば、わざわざデモ口座でしかも隠すように動画を撮る必要はないのでは？と思います。
実際にエントリーしている瞬間をデモ口座ですがと答えればいいだけの話なはずです。
まぁデモ口座で言われてもな。って感じはありますが。
尚、リアル口座とデモ口座の違いはこちら↓（管理人の名前と口座金額は隠しております。）
①ページ名
②ページURL
③登録の有無確認
④ハイローオーストラリアロゴ確認
⑤取引履歴の有無
⑥ニュースフィード開閉ボタン
このポイントを見れば、デモ口座とリアル口座の違いを見ることができます。
取引履歴の開示は無し（出金履歴のみ開示されている）
２００万を５００万にしたなどの表現が多く。稼げるという印象をしっかりとつける動画が多いのですが、
取引履歴を開示する瞬間がありません。
特に多額の場合、出金したということはありますが、全部画像です。
加工の可能性があるのでは？と思います。
動画によっては入金履歴と出金履歴を見せていますが、派手に勝っている宣言をしている割に、見せる時は少額だったりします。
うーん。この辺りは不可解な行動と見えます。
実際に取引しているシーンもあると思いますが、取引履歴を開示できない理由は、
マーチンゲールとハイローオーストラリアの取引履歴の表示件数の問題でしょう。
ハイローオーストラリアの取引履歴は１ページ表示分が１５件の為、マーチン回数が多いシーンでは見せることができません。
マーチンゲール法は資金管理で勝敗を決めているようなもので、取引履歴上では負けです。
例：３マーチンの表示上は負け・負け・負け・勝ちとなるのでこの繰り返しが起こると取引履歴は負けが優勢に見え見栄えが悪いのです。
不利な情報を提示する必要もYouTubeには必要ないので、表示はせず、
言葉巧みに出金に誘導。稼げますというのを表現しているのでしょう。
追記でいうなら、「資金が少なめの実績」とありますが、本人の口座は１口座しか作れない為
少ない資金用に別名義の口座を用意しているならともかく、見た感じ本人の口座なので
２００万を５００万にした人がわざわざ少なめにして運用する必要があるのか？と疑問です。
仮定ではありますが、
自動売買を売った資金を入金して、すぐ出金している可能性も大いにあります。
Twitterの口コミ・評判は？
Twitterの口コミや評判を検索してみました・
まず「Amanda 末永」と検索してみると
末永氏、阿部氏逮捕か？！
以前に注意喚起していた
バイナリー詐欺ツールAmanda！開発者の末永氏
共同販売者阿部氏逮捕に向けて警察が
動いているという
情報があり。阿部氏は、自身があたかも
Amandaを使用して
稼いでいるように
チャットワークで画像を開示FX、BOのツールは✕ですよ！
— 妻がいるから僕は幸せ♡詐欺師撲滅係 (@tryteruya1) 2018年11月21日
この１件のみでした。
他には「Amanda バイナリー」と検索してみると
フォロワーさんのみなさんには同じ想いをしてほしくないので共有させてもらいます！
このAmandaシステムというバイナリーの自動売買の購入者です！
購入者コミュニティに入ってて
購入者のみなさんと情報交換をしてますがですがこのAmandaシステムで
完全自動で勝ってる人はゼロ人です！ https://t.co/U8cHRcrBR2— gadman@２７才までに不労所得が生活コストを上回ります✨🔥 (@abcmart714) 2018年11月15日
この１件
どちらもいい評判ではないですが、正直意見が少なぎて参考になりません。
逮捕説などもあるようですが、現に動画に出ているところをみるとデマ情報とみてもよいでしょう。
そもそもハイローオーストラリアは自動売買は禁止！！凍結対象です。
Amandaの良し悪しに関しては個人の判断で行うものですので、管理人がこうだ。という評価はしませんが、前提条件として
ハイローオーストラリアにおける自動売買の使用は強制解約の対象になります。
凍結に関する詳細はこちらの記事で紹介していますが、稼げるソフトであっても口座凍結してしまえば意味はありません。
ハイローオーストラリアには強制解約と取引制限の２種類の凍結があるのですが、自動売買は強制解約です。
この強制解約の場合はハイローオーストラリアへ入金した分は出金できますが、取引で得た利益は出金できません。
つまり、Amandaで勝てたとしても凍結してしまえば全く持って無意味です。
その点は理解しておきましょう。
購入は自己責任。ソフトは提供されれば詐欺ではなくなる。泣きを見る前にしっかり考えよう。
上記の点を踏まえ購入するのは自己責任です。
負けて詐欺だ詐欺だ！と騒ぐ方も出るかもしれませんが、動画内でも「必勝法ではない」「未来変化することはある」などは言われいます。
高い勝率でという言葉を信じ、負けて資産が無くなり、どうなってるんだと文句を言っても
「相場というものはそういうものです」
と言われてしまえば終わりでしょう。
詐欺だ！といっても、自動売買ツールの販売という項目であればツールが提供された段階で商品提供となる為、詐欺と断定するのは難しいかも知れません。
バイナリーオプションに限らず、金融商品の取引はどこまでいっても自己責任です。
ソフトで負けても自己責任ということを頭に入れておきましょう。
このツールが何円で売れれているか？そこに関してはわかりませんが、
購入する資金があるのであれば軍資金にして勉強したほうが将来的にはいい投資家になる可能性が生まれるでしょう。
まずはデモ口座などを使って自分がバイナリーオプションに向いているのか？向いていないのかを試してみるのもいいかもですね！
