投資を始めれば誰しもが勝って資金を増やしていきたいと考えるでしょう。
しかし、現実はそう甘くなく、勝ったり負けたりを繰り返したり、時には大儲け、時には大損なんてのもあり得る世界です。
そんな中で自分が勝ち続ける為にはどうしたらいいのか?そういったことを模索する方も多いと思いますが、実は常勝トレーダーに求められる要因は手法では無かったりします。
もちろん最低限の手法は必要ではありますが、本当に重要なことを今回は紹介したいと思います。
手法はあくまでもエントリーの根拠!
手法はあくまでもエントリーの根拠というのは、勝ち続ける為には、勝てるエントリーを再現する必要があります。その再現を行う為にあるのが一つの手法です。
ローソク足やテクニカル分析などを用いて、現在の動きを過去のデータと照らし合わせ、未来を予測していきます。その未来というのはもちろん誰にも分からないので、『過去の動きから高い確率で未来がこうである』というものを手法にし、再現度を高めるのです。
また手法のいい点としてはエントリーの言語化が可能ということです。
例えば上記のよう特定の条件を満たした時のような場合
条件① 〇〇
条件② ■■
勝ち負けに関わらず、自分のエントリは『〇〇と■■が成立した時にエントリー』という形に自分のエントリーを言語化することが出来ます。
この言語化がエントリーの根拠としてトレードに活かされています。
多くのトレーダーはこの根拠の言語化という点までは出来ているのです。では何故勝ち続けることが難しいのでしょうか?
損得が目の前にあると人は冷静さを失う
投資においての勝ち負けを左右するのは有能な手法だけではないと確信できる大きな要因は
『損得が目先にある』
ということです。手法の確立、言語化が出来れば人は『勝てる』そうイメージしてしまいがちです。
この『勝てる』とイメージすることにより、利益が出ている自分を想像し、妄想の中で大金持ちになっていることを連想してしまいます。決して悪いことではないのですが、このような想像が先走ると、実は手法も根拠も無意味になるのです。
というのも人間の本質的な部分の話になりますが、人間というのは本来非常に欲深い生き物です。また、学習能力の高い生物でもある為、現実の中で理性を働かせ『現実的な話』の中で生きていく事に順応しています。しかし、現実的な話の世界は理性により作られた世界であり、本来はもっと高見に生きたいと思っているのです。
分かりやすいお話が『宝くじ高額当選者』の未来はあまり良くない。という話がありますが、その人において非現実的な資金を一瞬にして手にしてしまうことで、理性による制御が効かず、欲望にまみれ、気が付いた頃にはお金がない。といった現象に陥ることで理想と現実のギャップが大きくなり、未来が壊れるとされます。
宝くじの当選に比べれば、投資で勝っていくことの方が現実的であるのですが、手法による資金増加ペースが予測されることで似たような現象になります。特に投資であれば手法や根拠が確立することでエントリーの期待値や回収率というのがデータとして分かるようになりますが、このデータが見えることにより、
『負けを取り返そう』
と損失を無くそう無くそうと考えてしまうのです。この損失を無くそうとする行動そのものが投資で勝てない最大の理由なのです。
冷静になれば資金は増える
もし、手法や根拠が間違っていないならば、その手法や根拠の持つ期待値での回収は可能と考えれるでしょう。つまり、一時的な連敗などに遭遇し、資金を少し減らすことがあったとしても、少し長い目で見てあげることが出来れば何の心配もなく資金は戻り、また増えていきます。一時的な損失が起こったとしても決して『負けを取り返そう』と思わず、手法や根拠の条件を元にしっかりとエントリーしていくことを心がけましょう。
勝ち負けが繰り返し起きるときは誰しもが苦しい時でしょう。しかしそんな時こそ、自分自身をしっかり持つことが大事なのです。
今回お伝えしたかったこと、勝つために必要な要素は『自分自身を管理する精神』です。
しっかりと自分自身を管理し、有意義なトレードを行えるようにしましょう。