こんばんは。管理人です。
マーチンゲール法は本当に必勝法なのか?という記事を上げてから少しずつ頂いたお問合せが
バイナリーオプションは単発、マーチンどちらがいいのですか?という声がちらほら。そこで損益分岐点の観点からお答えします。
バイナリーオプションでマーチンゲール法は闇!?
マーチンゲール法はバイナリーオプションにおいては闇とも呼ばれることではありますが、何故闇となるのか?ということを損益分岐点を含め考察していきたいと思います。
損益分岐点に関してはこちらの記事を参考にして見てください。記事:ペイアウト率と損益分岐点
マーチンゲール1回使用の場合
マーチンゲール法に隠れたトリックを説明するの為に今回は以下の条件で考察していきます。
- 一回目の勝ちは〇、負けは✕
- 二回目の勝ちは〇〇、負けは✕✕
です。二回目を二回考えるのは、前回の倍掛けという意味で『初回掛け金の2回分』と計算します。
今回の損益分岐点はハイローオーストラリアのHIGHLOW取引:ペイアウト1.88倍から考え、損益分岐点は54%とします。
〇マーチンゲール1回:勝率80%
世間やTwitterで騒がれている勝率80%以上と説明し、実はマーチン法でしたが多いものです。勝率80%を細かく考えると4勝1敗です。マーチンゲール法を用いた場合に生じる4勝1敗は以下のようになります。
勝ち | 勝ち | 勝ち | 勝ち | 負け | 勝率 | |
① | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕✕✕ | 57.1% |
② | 〇 | 〇 | 〇 | ✕〇〇 | ✕✕✕ | 55.5% |
③ | 〇 | 〇 | ✕〇〇 | ✕〇〇 | ✕✕✕ | 54.5% |
④ | 〇 | ✕〇〇 | ✕〇〇 | ✕〇〇 | ✕✕✕ | 53.8% |
⑤ | ✕〇〇 | ✕〇〇 | ✕〇〇 | ✕〇〇 | ✕✕✕ | 53.3% |
このような結果になります。既にグラフを見て勘の良い方は気付いているかもしれませんが、マーチンゲール80%では実際ほとんど利益が出ないという結果です。
むしろ①、②のような結果が出るのであれば単発で考える方が良さそうですよね?①を一回目だけ見れば4勝1敗で80%になりますし、②で考えても3勝2敗の60%です。
③に関してはほとんど利益なしですし、④、⑤に関しては利益どころか損失ですね。またこのグラフから分かることはマーチンゲール法でも最大利益を出す場合は一回目をいかに負けないか?ということが重要であると言えます。では勝率が90%だった場合はどうなるのでしょうか?
〇マーチンゲール1回:勝率90%
勝率90%の場合は9勝1敗となりますので、マーチンゲール一回使用における最大値は9勝3敗で計算でき、最小値は18勝12敗となります。その場合の表は
戦績 | 勝率 | |
最大値 | 9勝3敗 | 75% |
最小値 | 18勝12敗 | 60% |
マーチンゲール法を1回用いた場合で勝率が90%ある場合であれば最大値~最小値の幅で75%~60%になります。なんだマーチン90%であれば充分増えると思う方もいるかもしれませんが、80%の時同様、最大値が出る場合は単勝で9勝1敗の純粋に90%の勝率であるは忘れてはいけないでしょう。また最小値であれば一回目が全部負けから始まっていることになるので、手法を見直して、一回待ってからエントリーするだけでかなり改善されるということがわかります。
何よりもリスクを上げたエントリーに対する勝率の乖離が大きいことは間違いないですね^^
マーチンゲール法を2回するとどうなのか?
マーチンゲール法を2回使用するとなると、以下の条件になります。
- 一回目・・・〇、✕
- 二回目・・・〇〇、✕✕
- 三回目・・・〇〇〇〇、✕✕✕✕
上記の条件から書く計算をした場合は以下条件から最大値と最小値が求められます。
- 最大値は一回目に勝ち続け、最後に3回負ける
- 最小値は三回目に勝ち、最後は3回負け
この二点から求めることが出来る、勝率80%と90%の最大値と最小値は
勝率80%の最大値・最小値
戦績 | 勝率 | |
最大値 | 4勝7敗 | 36.3 |
最小値 | 16勝19敗 | 45.7 |
勝率90%の最大値、最小値
戦績 | 勝率 | |
最大値 | 9勝7敗 | 56.2% |
最小値 | 36勝34敗 | 51.4% |
このようになります。マーチンゲール法二回の場合、最大値と最小値の乖離は低くなります。また80%時に関しては最小値の方が勝率がいいのですが、数値のトリック上ここはこうなりますが、損を大きくするのは最小値です。
またマーチンゲールが2回の場合、一回の負けの損失が大きい為、増やしていくことが非常に難しくなるというのはよくわかります。取引を経験したことある方であれば分かると思いますが、連敗3ってそんなに珍しいものではないということ。
マーチンゲール法はバイナリーには向かない。単発を意識しよう!!
マーチンゲール法は勝つまでやるから必勝法とされますが、バイナリーオプションでは、
- ペイアウト率問題
- 取引額制限問題
この二点が勝つまでかけることに制限をかけます。つまり、バイナリーオプションでマーチンゲール法と取り入れるというのは、
『私は負けます』と宣言することを意味してしまいます。
取引額制限をクリアにするために最小ベット額からかけると考える方もいるかもしれませんが、回数が増える=リスク増加であることに変わりはありませんし、
最小ベットということは利益も最小。つまり、コツコツ稼げたとしても一回の負けでドーン!に出くわしてしまいます。
マーチンゲール法はカジノやギャンブルの世界では通用するかもしれませんが、投資、バイナリーオプションの世界では破産ロードと考えるべきでしょう。
また数字にすると分かる事ですが、マーチンゲール法の高勝率と単勝60%であれば、単勝60%の方が圧倒的に優秀です。
つまり、3勝2敗を繰り返すスキルが身につけば、マーチンゲールなど使わなくても勝てるようになるということです。